営業の仕事を辞めたい!そんな時に立ち止まって考えて欲しい2つのこと

僕は営業という仕事を10年以上やってますが、2回「営業の仕事を辞めたい!」と思ったことがあります。

 

今回は僕の具体的な事例紹介を通じて、その事例から「営業の仕事を辞めたい!」そんな時に立ち止まって考えて欲しい2つのことをご紹介します。

 

 

僕の1回目の「営業の仕事を辞めたい!」事例紹介

 

1回目は、1社目を共同創業して、飛び込み営業を始めて3ヶ月ぐらい経った頃の話です。

 

弁護士に代わるコンサルタントという格好いい仕事がしたくて、その仕事をするために営業を始めたのに、実際は格好悪いことだらけ。飛び込み営業を仕掛けては受付のスタッフに迷惑がられて、軽くあしらわれる。時には「忙しい時に迷惑です!」と言われる。その繰り返しの日々。

 

そんな飛び込み営業三昧の日々が3ヶ月経ったある日、共同創業者のOさんに「こんな仕事がしたくって、この会社に入った訳じゃない!僕はコンサルタントになりたいんですよ!もう辞めます!」と言いました。

 

Oさんからは「お前みたいな何もかも中途半端な人間は、どこに行っても通用せんぞ!」「そんなにコンサルタントになりたいなら、名刺にコンサルタントって肩書き載せて営業してみろ!」その一言で火が付いてアスクルで注文した「コンサルタント」という肩書きを入れた名刺で飛び込み営業しました。

 

しかし、当然仕事はとれません。ただでさえ出来立ての会社で、ネームバリューも実績もない。しかも、名刺には「コンサルタント」と書いてあり、余計怪しい。その結果、「コンサルタントになりたい」というWILLだけでは、どうしようもない現実を知りました。まずは、コンサルタントでも営業でも何でもいいので仕事が取れる自分になる必要があると思い、営業を続けることにしました。

 

ちなみに、今ならその行動が結果に結びつかなかった原因が分かります。コンサルタントとしてコンサルティングの仕事を獲るには顧客の上からアプローチする「先生ポジションの確立」が必要なのに、飛び込み営業ではそれが創れないためです。飛び込み営業は、何のつながりもない見込み客に飛び込む顧客の下からのアプローチ。御用聞き営業スタイルが原則。今なら分かるのですが、その時は全く分かりませんでした。

 

これが、【自分のWILLと営業というMUSTが繋がっていないことが原因での、営業を辞めたい!の事例】です。

 

新卒の社会人に一番ありがちなパターンですね。ただ、これは当たり前なんですね。社会人の仕事としての営業はMUSTなので、WILL起点だけで考えると重ならないのです。よく学生時代に〜をしていたから、社会人になっても営業出来る。と思い込んでいて、いざ社会人として営業すると全然出来ずに、自信喪失という人がいますが、それは当たり前です。(僕もそうでした。僕も学生時代に家電量販店で販売の仕事を4年していたので、接客には自信がありました。しかし、営業は出来ませんでした)。

 

学生時代の〜はWILLなので、結果も求められないし、楽しく出来る。しかし、社会人としての仕事の営業は、結果が求められるMUSTであり、あなたのWILLではありません。会社のWILLであり、その会社のWILL実現のために給料を支払ってやって欲しいことが仕事。すなわち、MUSTなのです。

 

だから、社会人の仕事としての営業はMUSTなのだ。という前提で、自分のWILLとの重複を自ら見出せるか考えることが、営業をやりたい、やる!というモチベーションに繋がります。

 

僕の2回目の「営業の仕事を辞めたい!」事例紹介

 

2回目は、1社目でいくら努力をしても結果が出なかった頃の話です。

 

飛び込み営業の数をこなすと、歯科医院の意思決定者である院長には会えるようになりました。ただ会えるだけで仕事がもらえない。「人としてのつながり」は出来ても、「ビジネスとしてのつながり」が創れなかった。ご飯には連れて行ってもらえるけど、仕事はとれない。意思決定者には会えるけど、クロージング出来ないことに、とても苦しんでいました。

 

そして、その頃 僕は飛び込み営業で繋がった大阪で5本の指に入る人気歯科医院のE院長とその奥さんにとても気に入られていました。その歯科医院は1日新患が100人以上来て、芸能人のB氏のかかりつけ医でもありました。でも、何度も何度も飛び込みで行って受付の方と奥さんに顔を覚えてもらった結果、ノンアポで行っても、必ず中に入れてくれて院長と話ができる関係になっていました。しかし、何度訪問しても仕事はもらえませんでした。

 

でも、行けば会ってくれるので、毎週行っていました。そんなある日、Oさんから言われた一言「もうE院長のところに行くな。あの人はお前より何枚も上手の遣り手や。今のお前では落とせない。」でも、自分はE院長に気に入られていた自信があったので、何度も何度も訪問しました。しかし、仕事の話になるとはぐらかされました。そして、そんな日が続き「あんなに気に入られているE院長からさえ仕事がもらえない。たぶん自分は営業の仕事が向いていないんです。もう辞めます!ネットビジネスの会社に転職します!」と、2度目の営業を辞める!をOさんに言いました。

 

その後のOさんの一言「人間としての関係性の前に、仕事をしてお金をもらうビジネスの関係性を作らなかったこと、それが今回の敗因。その順番を意識して、もう少しやってみろ。あのやり手のE院長とそこまでの関係性を素人のお前がつくった。もしかしたら、お前は俺以上の新規開拓営業の天才かもしれんな。」という一言で、もう少し頑張ろうと思って辞めませんでした。

 

これは、【営業という仕事MUSTと自分の能力CANが繋がっていないことが原因での、営業を辞めたい!の事例】です。

 

営業という仕事で結果を出すためには、ビジネス上の成果を出せる能力CANが必要です。

 

社会人として営業したての頃は誰でもそうですが、営業スキルというCANがありません。しかし、日々 逃げずに営業というMUSTをこなすプロセスで営業スキルというCANが手に入ります。MUSTは「自分を成長させるための修行」てもあるのです。

 

2つの営業の仕事を辞めたい!事例から導きだす2つの考えて欲しいこと

 

この2つの事例を読んで、考えて欲しいことが2つあります。

 

1つ目は、営業という仕事で自分が実現したいことは何か?WILLを言語化してください。何らかの「営業がやりたい!」があって、営業をしているはずなので、それを改めて言語化してください。そして、そのWILLとMUSTの営業の仕事の重なりがあるか、考えてください。

 

もし、少しでも重なりがあったら、もう少し頑張ってください。営業という仕事MUSTは、必ずそのWILLの実現につながる能力CANを与えてくれます。それほど「ビジネスパーソンとしての地力」が付く仕事なのです。やる価値はあります。

 

2つ目は、営業という仕事を通じて得られるもの、特に能力CANを言語化してください。今、あなたは営業という仕事のMUSTという側面しか見えなくなっている可能性があります。そのMUSTを通じて得られる能力CANを言語化してみてください。営業という仕事は、ビジネスパーソンに必須のスキルが複数身につくとても価値のある職種です。やる価値はあります。

 

MUSTをこなしながら、CANを高めて、MUSTをこなせるようになったとき、本当に自分がやりたいWILLの実現が見えて来ます。

 

もし、営業という仕事MUSTを通じて得られるCANが、人生にとって大きいものだと考えられたら、もう少し頑張ってください。

 

一番良くないのは、営業という仕事がWILLの実現にもつながらずモチベーションも低く、成果を出せる能力CANも手に入らない状態で辞めることです。

 

それでは、僕がOさんに言われた通り「お前みたいな何もかも中途半端な人間は、どこに行っても通用せんぞ!」です。

 

せっかく営業という一生使えるスキルが手に入る仕事を縁があってしているなら、ビジネスの成果を出すまでMUSTの山を登り、その山登りの過程で、能力CANを高めてください。

 

そして、以上の2つを真剣に考えても、営業という仕事が辞めたいなら、別の仕事をしてもいいと思います。もしくは、他の会社で営業をしても良いかもしれません。その会社の営業スタイルがあまたに合わないだけかもしれません。